【スペイン道中記】

スペイン道中記(4)
4月29日(木) 6時30分
昨日は夕方まで小雨が降ったりやんだりのあいにくの天気だった。
11時からセビージャ市内の観光へ出かけた。ホテルから歩いて出発しムリーリョ公園
内を突き抜けサンタ・クルス街へ入っていった。かつてユダヤ人街である。白壁の家が
人間が1人通れるほどの道幅をはさんで無数に建っている。ガイドブックにも街中の地
図は書いてないので、ガイドさんなしで歩くとたちまち迷ってしいそうである。
後ほど私と妻のみで歩き迷ってしまい、その際1人旅行者らしき人が何人も地図を片手
に迷い途方にくれているのを見るのだが・・・
ガイドさんについて案内をしてもらいながらそのサンタ・クルス街をあるくのだが、当
時のユダヤ人達が、生活していた様子が手にとるようにわかるような街なみである。
街中に所々にある広場も噴水とオレンジの実をつけたたくさんの木の調和が大変綺麗。
そこから、アルカサルのをかすめカテドラルに入る。カテドラルとヒラルダの塔は息を
飲むほどの壮大な石造りの建造物である。建設から完成まで100年以上かかったらし
いが、なんとも当時の権力者はすごい!!ヒラルダの塔も上まで馬に乗って上がれるよ
うにすべてスロープになっている!!
2時頃に闘牛観戦グループと分かれ単独自由行動をとる。団体行動はガイドさんの説明
でより理解を深めることができる利点はあるが、自分のペースで行動できないためつぼ
を押さえた効率的な観光にもかかわらず、あとの記憶に残りにくい気がする。同じ場所
を再度ゆっくり歩ける時間は絶対に必要だと感じる。たとえ道に迷っていきたいすべて
の所に行けなくてもそれはそれでずっと記憶に残るだろう。
みんなと別れて、昼食のためBARをさがす。BARに入り一番に「セルベッサ ポル
ファボール」出てきたビールをのみながら食べ物をたのもうと思ったが、カウンターに
は食べ物らしきものはみあたらず、メニューらしきものもみあたらない・・・妻と「な
にか食べたいけど・・・」とかは何て言うんや?とかしばらくビールを飲みながらごそ
ごそ話をしていたら、店員さんがメニューをもってきてくれた。どうやら隣にすわって
いた人が、みかねてたのんでくれたらしい。やった!これで食べ物にありつける。
 メニューをみながら適当に食べ物をたのみ、出てくるのを待っているとさきほどの隣
の人が「チャイニーズ?」ときいてきたので日本人ですよ。とこたえるとその人は日本
語でしっている言葉をしゃべりだした。「コンニチハ、アリガトウ・・・・・」
どうやらその人はアメリカ人でスペインに5年くらいるらしい。そのアメリカ人が「こ
こはアイリッシュバーですよ」と教えてくれた。なるほどよくみるとメニューは英語で
かいてあるわ!簡単に食べ物がどんなものか理解できたはずだ・・といまになってわか
った。アメリカ人がひとしきり何かを喋り最後に「日本ではトロは魚、スペインでは牛
」とかジョークを口にしてBARを出ていった。
 昼食後ショッピング街をあるいたが、シエスタのためほとんど店は閉店しており、デ
パートに行きスペインの生活感をみることとした。いまはフェリアの時期だからか、デ
パート内はフラメンコ衣装が山ほど展示されており、なかなか興味深かった。
地下の食料品売り場ではスペインのさまざまな食材に日本との違いをみつけこれまたた
いへん楽しい時間であった。
 ついでにワインや食べ物を買い込んでホテルでゆっくり食事をすることとする。
ホテルに帰り夕食後しばらく休み、 ヒラルダの塔頂上からのセビージャ市街カテドラルとヒラルダの塔10時から再び行動開始。参加者の1人が知り合い
のいるカセタに行くので一緒にどう?とさそわれついていくことに・・・フェリアの会
場へ行くと昨日以上の人出・・・セビージャってなんちゅうとこや!!
 目当てのカセタでひとしきり飲み(妻は踊っていたり・・・)いい頃合に私と妻はそ
のカセタをあとにした。(いやあスペイン人は陽気でこちとら言葉わからんのに色々話
かけてくる。言葉がわからないのは悲しいぞ!!)フェリア会場仮設遊園地
 やっと念願のフェリア会場を妻と2人での見物。さまざまなカセタの中で生声と生ギ
ターによるセビジャーナスや大音響でのセビジャーナスをぶらぶらとあちこち覗いてみ
てまわった。その会場内に昨日はなかった大遊園地が出現しており大観覧車2台はじめ
巨大な絶叫マシーンなどが設置されてみんなが楽しんでいた。よく見ると仮設の遊園地
である。すべて移動式、組み立て式なのである。大観覧車など20秒に1回転するくら
いの超スピードでまわっている。絶叫マシーンなども「あれ大丈夫かい?」というよう
なしろもの。日本では「安全性に問題あり!」と絶対に許可されないであろう遊具。
おそるべしスペイン!!
 ホテルへ2時に帰り就寝。
今日は午前中カルタゴ・カルモナ見物 午後は闘牛観戦組とわかれもう一度カテドラル
などをゆっくり見物 夜はタブラオ「ロス・ガジョス」でフラメンコ鑑賞
 うーたまらん!!!

 

スペイン道中記(5)
4月30日 5:30(夜遅い割には早く目がさめてしまった)
昨日は午前中セビーリャからコルドバ方面約40Kmの位置にあるカルモナにバスで観
光にいった。もうすこし時期が後なら、一面ひまわり畑であろう所を通り約1時間で到
着。この街はコルドバとセビージャの通り道で丘陵になっており、その昔はこの丘陵に
ぐるっと城壁を築きコルドバ側とセビージャ側にそれぞれ関所のような門があったよう
だ。 今は2つの門と城壁の一部が残っている。この地は古くから要衝だったようでロ
ーマ時代の遺跡もたくさん残るなかなか見所のあるところであった。
 昔城だったというパラドールにてお茶を飲みながらひと時の休憩をとり、昼過ぎセビ
ージャに戻った。昼食後まだ見残していたアルカサルに入りゆっくりと時間をかけ当時
の権力者は何を考えてこんな壮大は建築物を作らせたのか?と思いをめぐらせてみたり
しながら見学をした。庭内ではまだ遺跡の発掘が行われており、工事のおっさんが削岩
機でおおざっぱに石を削りまくっていた。日本だと考古学者がふでをつかってチョロチ
ョロと慎重に作業するんだろうになあ・・と思ってみていた。
 おーラテン系スペイン人!!カルモナのコルドバ門タブラオ・ロスガジョス
いったんホテルに戻り休憩した。21時からのフラメンコを観るため再びホテルを出発。 徒歩でタブラオ「ロス・ガジョス」に向かった。歩いて10分弱のところである。こ
のタブラオはこじんまりした会場だが、出演者はピカ一らしいので結構期待大である。
会場について、中に入り座席位置を確認したら何と一番前のど真ん中!!舞台に手の届
く位置であった。予約や交渉してくれた人に大感謝である。
 公演は2時間たっぷり。期待通りの内容に大満足であった。どの出演者もプロ中のプ
ロ!!オラ!!の連発であった。カーテンコールでの全員でのセビジャーナス・・フェ
リアでたくさんのセビジャーナスを見てその心がなにかを少しわかってきたが、ここで
の出演者のセビジャーナスは華麗も華麗!!Bravo!!
 23時過ぎに終わり、ホテルの帰り道BARに寄りカフェコンレチェを飲み体を温め
0時30分ころ就寝
今日の予定は午前中グラナダへ移動。午後アルハンブラ宮殿の見物。夜はまたタブラオ
でフラメンコ鑑賞。
今日も夜が長いぞ!!

 

スペイン道中記(6)
5月1日 6時50分
いささかばてぎみの朝である。毎日夜更かしでは、最後までもたないかも?
 昨日は朝方ホテルの部屋で、クローゼット付近に大量に天井から水が漏ってくるとい
うハプニングがあり、フロントに片言のスペイン語で助けを求めたりすることもあった。 どうやら上の階の人が水を溢れさせたらしい。アルハンブラ宮殿
 午前中にセビージャからオリーブ畑や苗一面のひまわり畑の中を約3時間かけバスで
グラナダに移動した。到着後すぐに昼食をとり16時頃からあこがれていたアランブラ
宮殿の見学。バスを降り、裁きの門までゆっくりと歩いて行く。何の変哲もない飾られ
ない赤い壁が所々みえる。民には中の絢爛さを悟られないようにとか、イスラムでは外
は質素でもいい中身が大切との思いでそうなったとか色々説があるようだ。
裁きの門をくぐりまっさきに目にはいるのが、カルロス5世の宮殿。建設途中で終わっ
てしまったらしい。宮殿内を見終わったあとで思うことだが、「このカルロス5世余計
な物作りやがって・・・」カルロス5世の宮殿を見た後いよいよナスル朝宮殿へ入って
いく。アルハンブラ宮殿 宮殿を出るまでの間、どの一部分をとってもその栄華を偲べるすばらしい造り
である。言葉もでないほどの幻想的な空間である。すばらしい腕の職人さんがたくさん
いて、王様だか自分だかのためかわかりませんが一生懸命作ったんでしょうね!
 綺麗に整備されたパルタル庭園の中を彼方の丘(太陽の丘というらしい)にみえてい
るヘネラリフェまで歩く。
 どこにも噴水があり、水の音が安らぎを与えてくれる。ヘネラリフェから見える城の
景色も最高。昔の王様はこの景色をどんな思いでみていたんだろう・・・
 バスをおりた場所まで戻り、所要時間約2時間。たっぷり歩いたため足腰が・・・・
 いったんホテルに戻り、約1時間後夕食とフラメンコ鑑賞、アランブラの夜景を見る
ため再び出発。夕食後いったタブラオ「ロス・タランテラ」は会場がサクロモンテの洞
窟の中。雰囲気は最高だが、外国人さんの観光客が手拍子でパルマを邪魔したり、舞台
の出演者もいまいちだったり。セビージャのタブラオがよかっただけにちょっと期待が
大きすぎたのか消化不良の感あり。アルハンブラ宮殿
 その後、アランブラの夜景を観た。闇夜にライトアップされた朱色の城。最高!!!
 今日の予定は午前中バスにてコルドバへ移動。午後コルドバ市内観光。
夜はコルドバグランテアトロでのスペイン国立バレエ団でも鑑賞しようかな?ヘネラリフェ
タブラオ・ロスタラントス

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