【スペイン道中記2004】

スペイン道中記(1)

4月26日(月)4時 晴れ?暗くて判らん
25日の朝5時に起床し、移動の末約24時間後やっとマドリッドのホテルに到着。
現地時間で22時だが、なにせ疲れていたし飛行機の中で不規則な時間に色々食べ
たこともありどこにも出ずにこのまま寝ることとする。
今、早朝4時体が日本時間のままか目がさめて眠れないのでこの日記でも書こうかと
起きた。徐々にスペイン時間に体が馴染むだろう。
今回、スペイン観光の他にマドリッド在住の日本人ギタリスト「高木真介さん」に
レッスンを受けることとベルナベ氏の工房を訪ね愛器を健康診断してもらう目的もあ
ったので日本からギターを持参することとした。
当初はベルナベ氏の工房へは訪ねて話のみしようかと思っていたが、ベルナベ氏も高
齢になり人と積極的に会うことをしないので、ギターを里帰りさせる名目で会いにい
くほうがいいのではといった話もあったのでギターを持参することにした。
結局はギターを無事スペインまで持ってくることができたが、・・一番大変だった。
色々な人にギターをスペインまで運ぶにはどうすればいいか問い合わせをしたが、結
論は無理やり手荷物で機内へ持ち込む。と、いうことになりその方法でいく事にした。
国際線は機内の荷物入れにギターなら入ると聞いていたので、関空でのチェックイン
時「本日満席のため機内へ持ち込むことはできません」と言われるのを振り切り搭乗
時に一番に並んで「ファーストクラスの方を先に案内しますので・・」と言われなが
らも強引に他の人より先に機内へVIP待遇で入れてもらって荷物棚に乗せようと思
った瞬間「えっ!これってはいらんじゃん!?」どうやら関空発のパリ行きは小さい
のかたまたまその飛行機がそういう構造なのか・・「無理ですから荷物に預けて下さ
い」といわれ頭を抱えていた。ケースも軽量ケースだしこんなんで預けてもなあ・・
と悩んでいたら、1人の乗務員が「ファーストクラスのクローゼットに入るかも」と
言ってくれ行ってみたら何とか入り、そこにいれてもらって落着した。飛行機がB7
77の場合は今回のような目に遭わないようあらかじめ調べておく必要がある。
飛行機はパリで乗り換えマドリッドへいくので、パリの飛行場でまたギターを持ち込
む際一悶着あるかなあと心配したが、パリからマドリッドへの飛行機はなんと機内ま
で何も言われることなくしかも荷物棚に収まった。小さい飛行機ではあったが大丈夫
であった。荷物棚の構造の問題らしい。扉蓋2枚分で中が1つの空間になっていた。
エアバスA???だった。
今日は午前中高木真介氏のレッスン、午後からギタリストの河野兵部さんに通訳で同行
していただきベルナベ氏の工房を訪問


スペイン道中記(2)
4月27日(晴)
昨日は夜1頃までバスク料理をごちそうになりワインをしこたま飲んだので二日酔い
ぎみの今。朝7時
昨日は午前中、高木真介氏にホテルへきていただきギターのレッスンを受けた。
レッスンは適当に曲を弾きながらポイントのみ指摘していただくという形で進み聴いて
もらった曲はバッハのプレリュード、シャコンヌ、朱色の塔、マジョルカ等。
一番の収穫は右手のタッチにもっと変化をつけることにより、もっと表現が豊かになる
ということである。自分なりには色々変化をつけているつもりであったが、指摘される
ことにより「なるほど」と思う部分が多々あった。またフレージングについても考えな
ければならないことがまだまだあると気づかされた。大収穫である。
13時頃までレッスンをしていただき、高木さんが帰ったあと入れ替わるように河野さ
んがホテルにこられた。ベルナベ工房につれていってもらうためである。
さっそく、車にギターをつみ工房まで出発である。ホテルから工房までは直線で約6Km
北方であるが、河野さんも約2年ぶりに訪問するとのことでかなり道を迷ったすえ2時
ころやっと到着した。工房はせまい道が入りくんだ住宅街の中にあり、日本人が1人で
歩くには危険な感じのする場所にあった。数年前までは街中に工房を構えていたが現在
は自宅を工房としており店舗はない。私一人では絶対に訪れられない場所である。河野
さんに大感謝!!玄関のベルを鳴らすとベルナベの息子さんが笑顔で出迎えてくれた。
続いて、ベルナベ氏本人、ラファエロ・ロマン氏(ベルナベのもう1人の息子さん)が
笑顔で歓迎してくださった。さっそく自分のギターの状態をチェックしていただいた。
河野さんとベルナベ氏がスペイン語でなにやら親しそうにいろいろ話しをしているが、
こちとらさっぱりなにを喋っているやらわからない。言葉がわからないって悲しいぞ!
ベルナベ氏が私のギターを弾きながらなにやら言っている。どうやら「さすがにわしが
作ったギターは完璧だ・・すばらしい・・」とでもいっているようだ。結果はパーフェ
クトコンディションということであった。よかったよかった。工房には2004年作の
最新が1台あり弾かせていただいた。自分のものとはまた違った音ではあるがさすがに
すばらしかった。作りといい音といい。自分の楽器は日本で売ってこの新作を買わない
か?といわれたときはさすがに苦笑しかなかった。帰りがけにベルナベ氏と一緒に写真
を撮らせていただき、工房をあとにした。パウリーノ・ベルナベ氏と一緒に
車で街中まで戻りすこし遅い昼食を河野氏とともにバルでとった。ビールとえびが最高
においしかった。
その後ホテルに戻り至福のシエスタタイム。夜はふたたび高木氏とあうため待ち合わせ
のコロン広場まで地下鉄に乗ったり、バスに乗ったりして向かった。
バスク料理うまかった!メニューはよくわからんかったが、イカ墨、すずき、タイ、ヒラメなどを料理したやつ。
今日は午前中プラド美術館をみて午後からAVEでセビージャ入りし3日間春祭り三昧
の予定。


スペイン道中記(3)
4月28日 スペイン道中記(2)(天気 ホテルの部屋に窓がないので不明)
今朝も昨夜の春祭り騒ぎで二日酔い気分・・
昨日の午前中はプラド美術館へ行った。ホテルから美術館までは約2Kmありバスで
アトーチャ駅まで行きそこから歩くこととする。マドリッド・アトーチャ駅バスはおととい夜にコロン広場へ行く
ために一度乗っていたのでようすはわかっていた。バスの車内ではいっさい案内がなく
掲示もないので今がどのバス停なのかさっぱりわからない。かろうじてバス停に何番の
バスはどこを経由するとの説明があるだけである。その説明をみて「○番のバスに乗り
何個目に停まった所でおりればいいんだ!」と考え乗ってみたものの実はバス停に掲示
してある径路図は大まかなバス停しか表示していなかったのだ!乗車している人に片言
のスペイン語で聞きまくり(これは妻の役割だが・・・)なんとか目的地までたどりつ
けた。
そんなこともあったので今回はスムーズにアトーチャ駅まで行くことができ、そこから
美術館まで散歩がてら歩いていった。町並みは特別な施設や建物ではなさそうなのに、
歴史が感じられるような作りの建物があちこちにみられ、見ていて飽きのこない町並み
である。セビージャへいくためのAVEの時間があるんで美術館には2時間弱しかいな
かったがさすが世界の3大美術館の1つだけあり、中身の濃さはたいへんなものであっ
た。(んだろうな・・・)っていうか、本音は絵の良さについてはわからんのでどれが
よくてどうなのか・・・って感じ。ただなんとなく感動をする絵はあったけど・・
ただ日本人の観光客がガイドさんと一緒に説明を聞きながら金魚のふんみたいにぞろぞ
プラド美術館前ろついていく光景をたくさんみたけど。これってどう????
美術館をでたあと、マドリッドへ戻ってきたときの下見をかね、プエルタル・デ・ソル
まで歩きそこから地下鉄で14時発セビージャ行きのAVEにのるべくアトーチャ駅へ
向かった。
ここからは、セビージャの春祭りへ行くツアーに乗った。
大きくてきれいなアトーチャ駅からAVEで約2時間半の快適な旅。大木のない赤茶け
た平原にオリーブ畑やどんぐり畑などが一面広がっている中を途中コルドバに停車し、
一路セビージャへ向かっていった。
 セビージャのホテルへチェックイン後夕方からフェリアの会場へ徒歩で20分くらい
だったか歩いていったが、街中はもう祭り一色。色とりどりのフラメンコ衣装を身に着
けた女性たちや、つば広の帽子をかぶった男性が飾られた馬車を操って道路を行き来し
ている。セビージャフェリア光景 馬車会場へついてもっとおどろいた。無数のカセタ(仮設小屋)の中で大量の人間
が大声で話、酒を飲み、少しのスペースで大音響のセビジャーナスをバックにそこここ
で踊っている。しかも通りは歩くのも困難なほどの人の流れ・・・
やっとのことでたどりついたカセタに入り(カセタは1つづつそれぞれ企業の家族や団
体などによって分かれているので、関係者以外は入れない。−−今回は主催者が特別にセビージャフェリア光景 踊り
知り合いの運営するカセタに頼み込んで入れてもらえたようである。)ギュウギュウの
人ごみの中で、タパスをつまみながらマンサニーニャ(シェリー酒の一種かな?12度
くらいあるらしいが不明−このあたりでは一般的に飲まれているらしい)を飲みながら
日は暮れていくのであった。参加者もスペイン人に混じっていっしょにセビジャーナス
を踊りまくっていた。もちろん自分は見てるだけ・・・おどれません・・・

今日は午前中セビージャの市内観光。午後はツアーの人たちは、超有名人があつまる闘
牛をみにいくらしい。(私は乗り気でなかったのでパスした・・)午後はゆっくりしよセビージャフェリア光景 花火
うと思っている。
セビージャフェリア光景 花火セビージャフェリア光景 花火セビージャフェリア光景 花火

つづき・・・>
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